(十六科研等合同研究会)2017年度ユーラシア言語研究コンソーシアム年次総会を開催しました。
日時:2018年3月29日(木)11:10-19:40
場所:京都大学大学院文学研究科附属ユーラシア文化研究センター(羽田記念館)
6038832 京都市北区大宮南田尻町13 075-753-6027
The Annual Meeting of CSEL was held on March 29 (Thu.), 2018, at the Center for Eurasian Cultural Studies, Graduate School of Letters, Kyoto University.
<プログラム> 総合司会 大﨑紀子
11:10-11:15 開会 開会 藤代節
セッション1 司会: 久保智之
1. 11:15-11:30 吉村大樹 アゼルバイジャン語の諾否疑問文研究の課題
2. 11:30-11:45 山越康裕 モンゴル諸語における分詞の統語機能と文末標識
3. 11:45-12:00 藤代 節 ロシア極北タイムル州の先住民族言語使用状況レポート
4. 12:00-12:15 倉部慶太 東・東南アジアにおける地域的calqueとしての「食」
5. 12:15-12:30 早田清冷 『満文原檔』の満洲語格標識:予備的研究
6. 12:30-12:45 角道正佳 保安語同仁方言の阻害音 -Fried (2010)の四項対立について-
7. 12:45-13:00 児倉徳和 主題か?焦点か? —シベ語の小辞 =ni’ と da の機能と情報構造
13:00-13:30 (休憩)
セッション2 司会: 吉村大樹
8. 13:30-13:45 白井聡子 川西民族走廊諸語における「太陽」と「雨」: 地理言語学的観点から
9. 13:45-14:00 吉田浩美 最近のフィールドノートから-スペイン領バスク自治州のバスク語に関する報告-
10. 14:00-14:15 江畑冬生 トゥバ語におけるいわゆる証拠性接辞 -dirの機能
11. 14:15-14:30 アクマタリエワ ジャクシルク キルギス語の補助動詞tašta-の予備的考察―先行する動詞の意味的な特徴を中心に―
12. 14:30-14:45 菅沼健太郎 トルコ語のCVCC語根に対する再解釈
13. 14:45-15:00 林 徹 トルコ語指示詞の用法におけるレプリカとしての指示対象
14. 15:00-15:15 青山和輝 トルコ語複合語の品詞について
15. 15:15-15:30 松岡雄太 モンゴル語における動作の開始と終了を表す補助動詞に関する予備的考察
15:30-15:45 (休憩)
セッション3 司会: 早田清冷
16. 15:45-16:00 菅原睦 中期チュルク語の補助動詞について
17. 16:00-16:15 澤田英夫 ロンウォー語の親族名称
18. 16:15-16:30 松本 亮 ネネツ語の自動詞と他動詞の関係について
19. 16:30-16:45 植田尚樹 ハルハモンゴル語の母音調和に見られる非対称性
20. 16:45-17:00 風間伸次郎 アルタイ諸言語の場所表現における名詞的性格ついて
21. 17:00-17:15 シャミシエワ ナズグリ キルギス語における自動詞と他動詞についての一考察:語彙的vs.文法的
22. 17:15-17:30 日高晋介 ウズベク語における形動詞の主節用法について
17:30-17:45 (休憩)
セッション4 司会: 菅沼健太郎
23. 17:45-18:00 大﨑紀子 アルタイ諸言語における補助動詞「みる」についての覚書
24. 18:00-18:15 岸田泰浩 アルメニア語の動詞体系の整理に向けて(仮)
25. 18:15-18:30 栗林 裕 コソボ・トルコ語方言についての覚書
26. 18:30-18:45 梅谷博之 モンゴル語ハルハ方言の文末助詞の音韻的特徴
27. 18:45-19:00 鍛治広真 エウェン語の派生接辞 -LA
28. 19:00-19:15 菱山湧人 タタール語のモーダル述語を主要部とする名詞節における主語人称標示
29. 19:15-19:30 久保智之 シベ語における形態論的借用か?
19:30-19:40 総括 林 徹
19:50- 懇親会
[English titles]
1. Yoshimura, Taiki Issues in Azerbaijani yes-no interrogative sentences.
2. Yamakoshi, Yasuhiro The relation between syntactic functions of participles and sentence-final markers in Mongolic languages.
3. Fujishiro, Setsu A Report on the Language Situation in Farnorthern Russia, Tajmyr Prefecture.
4. Kurabe, Keita Eclipse as an areal calque in East and Southeast Asia.
5. Hayata, Suzushi Manchu Case Markers in the Old Manchu Archives: A Preliminary Study.
6. Kakudo, Masayoshi Obstruents of Tongren Baoan Language: On the four-way Contrast described by Fried (2010).
7. Kogura, Norikazu Topic or focus? – On the functions of the particles =ni’ and da in Sibe in terms of information structure.
8. Shirai, Satoko Sun’ and ‘rain’ in the languages of the Western Sichuan Ethnic Corridor: A geolinguistic approach.
9. Yoshida, Hiromi A short report from my recent fieldwork on Basque language.
10. Ebata, Fuyuki The so-called evidential suffix -dir in Tyvan.
11. Akmatalieva, Jakshylyk A preliminary study on the auxiliary verbs tašta- in Kyrgyz: Mainly on the semantic characteristics of the preceding verbs.
12. Suganuma, Kentaro Reinterpretation of Turkish CVCC root.
13. Hayasi, Tooru Replicated referents in the usage of the Turkish demonstratives.
14. Aoyama, Kazuki About the morpho-syntactic category of Turkish compounds.
15. Matsuoka, Yuta A preliminary study on the Mongolian auxiliary verbs that express the beginning and end of the action.
16. Sugahara, Mutsumi On the postverbs in Middle Turkic.
17. Sawada, Hideo Kinship terms of Lhaovo.
18. Matsumoto, Ryo Conjugation or derivation? – Transitive/Intransitive Verbs in Nenets
19. Ueta, Naoki Asymmetries in Khalkha Mongolian vowel harmony.
20. Kazama, Shinjiro Nominal properties of locational expressions in Altaic languages.
21. Shamshieva, Nazgul Some remarks on intransitive and transitive verbs in Kyrgyz: Lexical vs. Grammatical.
22. Hidaka, Shinsuke A main clause usage of participles in Uzbek.
23. Ohsaki, Noriko Notes on the auxiliary verb ‘to see’ in Altaic languages.
24. Kishida, Yasuhiro Remarks on the system of verb conjugations in Armenian.
25. Kuribayashi, Yuu Some notes on Kosovo-Turkish Dialect.
26. Umetani, Hiroyuki Phonological characteristics of the Khalkha Mongolian sentence-final particles.
27. Kaji, Hiromi Ewen derivational suffix -LA.
28. Hishiyama, Yuto Subject person marking in Tatar noun clauses headed by modal predicates.
29. Kubo, Tomoyuki Morphological borrowing in Sibe?
【参加科研等プロジェクト】
I. 研究題目: 「「混成言語」から見なおすユーラシアの諸言語―言語接触と言語形成の類型を探る―」
研究種目: 基盤研究(B)
期 間: 2016-2018年度
受入機関: 神戸市看護大学
課題番号: 16H03417
代 表 者: 藤代節
II. 研究題目: 「ビルマの危機言語に関する緊急調査研究」
研究種目: 基盤研究(B)
期 間: 2017-2020年度
受入機関: 東京外国語大学
課題番号: 17H04523
代 表 者: 倉部慶太
III. 研究題目: 「満洲語の歴史社会言語学的研究-言語学と歴史学からの解明-」
研究種目: 挑戦的研究(開拓)
期 間: 2017-2021年度
受入機関: 九州大学
課題番号: 17H06182
代 表 者: 久保智之
IV. 研究題目: 「シネヘン・ブリヤート語をはじめとしたモンゴル諸語の「文」の完結性に関する研究」
研究種目: 基盤研究(C)
期 間: 2017-2021年度
受入機関: 東京外国語大学
課題番号: 17K02714
代 表 者: 山越康裕
V. 研究題目: 「エニセイ川流域諸民族の言語接触に関する基礎研究」
研究種目: 基盤研究(C)
期 間: 2016-2018年度
受入機関: 京都外国語大学
課題番号: 16K02707
代 表 者: 松本亮
VI. 研究題目: 「チュルク諸語の動詞複合体についての記述的・理論的研究」
研究種目: 基盤研究(C)
期 間: 2016-2019年度
受入機関: 岡山大学
課題番号: 16K02676
代 表 者: 栗林裕
VII. 研究題目: 「バスク語諸方言の文法記述(「親世代」と「子世代」のことばの違いをめぐって)」
研究種目: 基盤研究(C)
期 間: 2014-2018年度
受入機関: 神戸市外国語大学
課題番号: 26370491
代 表 者: 吉田浩美
VIII. 研究題目: 「モンゴル語の付属語の自立性に関する研究」
研究種目: 基盤研究(C)
期 間: 2013-2017年度
受入機関: 東京大学
課題番号: 25370465
代 表 者: 梅谷博之
IX. 研究題目: 「北東ユーラシアチュルク系諸言語の研究: 分岐と接触の歴史的過程の解明」
研究種目: 若手研究(A)
期 間: 2017-2020年度
受入機関: 新潟大学
課題番号: 17H04773
代 表 者: 江畑冬生
X. 研究題目: 「モンゴル語のアスペクト体系の生成と進化に関する研究」
研究種目: 若手研究(B)
期 間: 2017-2020年度
受入機関: 長崎外国語大学
課題番号: 17K13453
代 表 者: 松岡雄太
XI. 研究題目: 「初期満洲語の格体系の研究」
研究種目: 若手研究(B)
期 間: 2016-2018年度
受入機関: 東京大学
課題番号: 16K16819
代 表 者: 早田清冷
XII. 研究題目: 「アゼルバイジャン語における疑問接語の生起位置と生起条件に関する研究」
研究種目: 若手研究(B)
期 間: 2015-2017年度
受入機関: 東京外国語大学
課題番号: 15K16740,
代 表 者: 吉村大樹
XIII. 研究題目: 「言語の看取りと看取りの言語」
研究種目: 挑戦的研究(萌芽)
期 間: 2017-2019年度
受入機関: 神戸市看護大学
課題番号: 17K18486
代 表 者: 藤代節
XIV. 研究題目: 「北東ユーラシア未解明言語の記述と対照:相互影響の歴史的過程を解明する」
研究種目: 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
期 間: 2017-2019年度
受入機関: 新潟大学
課題番号: 16KK0026
代 表 者: 江畑冬生
XV. 研究題目: 「固有語・借用語間における音韻論的制約の強弱に関する対照研究―チュルク諸語を対象に」
研究種目: 研究活動スタート支援
期 間: 2016-2017年度
課題番号: 16H07034
代 表 者: 菅沼健太郎
XVI. 研究題目: 「チュルク諸語における膠着性の諸相 -音韻・形態統語・意味の統合的研究-」
研究種目: 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 共同利用・共同研究課題
期 間: 2017-2019年度
機 関: 東京外国語大学
代 表 者: 佐藤久美子